建国記念祭式典を挙行
            
宮崎県郷友会事務局長 岩切 裕俊

 宮崎県郷友会は、建国記念日の二月十一日、都城市神柱宮において、建国記念祭を挙行した。
 当日は九時から神殿で紀元祭が斎行され、宮崎県郷友会を代表して岩丸茂里人会長が玉串を奉奠した。穏やかな天候に恵まれ、十時から境内において、宮崎県郷友会と都城市隊友会との共催による建国記念式典を開催した。

 式典は、来賓に第四十三普通科連隊長九鬼一佐、古川衆議院議員代理、都城市長代理池田副市長、都城市議会議長代理蔵屋副議長を迎え、郷友会・隊友会・青年防衛協会・日本会議・都城市議会議員有志その他約百五十名が参加して行われた。

 岩切事務局長の司会により、自衛隊旗衛隊・ラッパ隊による国旗掲揚、東方に正対しての皇居遙拝、国歌斉唱とつづき、岩丸県郷友会長が「建国記念日の由来及び意義、先祖達の建国の偉業、郷友会の理念である誇りある日本の再生と理念具体化のため国防思想の普及・英霊の顕彰及び自衛隊員の慰霊・歴史及び伝統を継承助長」する決意であることを式辞として述べた。 

 つづいて来賓祝辞は市長代理池田副市長が「歴史伝統に輝く豊かな郷土づくりに邁進する」主旨の市長祝辞を代読した。このあと全員で「紀元節」の歌を斉唱し社の森にこだました。

 例年行われる武道奉納は、第四十三普通科連隊訓練隊による「銃剣道の型」が奉納された。式典の最後は都城市議会蔵田副議長の音頭で声高らかに万歳三唱し式典を終了した。 

 なお、南国宮崎とはいえ、寒気の残る境内で毎年「日の丸」を捧持して式典に参加される佐沢氏の姿には参加者全員が感銘を受けている。



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 「建国記念の日」奉祝新潟県民の集いについて
                  新潟県郷友会 会長 畑山 秀三


 平成二十一年頭初の行事である「建国記念の日」奉祝新潟県民の集いは、新潟県郷友会の伝統的な行事として行われ、今年で二十四回を数えた。今年はさらに広く県民に訴えるために、志を同じくする日本会議新潟支部・新潟県神社支部・人づくり県民ネットワークおよび日本会議にいがた女性の会など五コ団体の共催の下、多くの協賛団体の協力を得て、新潟市の中心部にある新潟ユニゾンプラザにて厳粛かつ盛大に開催され、参加者数は約二百名を数えた。

 奉祝行事は、「奉告祭」の神事に始まり、国民儀礼に則る式典が行われ、ついで有村参議院議員による「建国記念の日に想う」と題する記念講演を拝聴し、最後は、「鎮魂と平和の祈り」と題するDVDを鑑賞して意義ある奉祝の一日を過ごした。その際、式典において述べた式辞は別掲の通りである。
 今後は県都でなく、各市町村において広く「国民の祝日」として奉祝の実を挙げるよう運動を推進していきたい。

 畑山会長式辞(要旨)本日は、わが国の祝日の一つである「建国記念の日」であります。そのよって立つところは、今から約二千七百年前(西暦前六六〇年)、神武天皇が中州を平定し、大和の国うねびの橿原の宮にて御即位の大礼を行わせられ、天壌無窮の皇基を開き給ひし日とあります。
 まだ文字のなかった時代、たしかな伝承に基づく世界最古の建国の日として明治以来長年にわたり学校教育の中で、「紀元節の歌」として歌え継がれてまいりました。

 戦後しばらく中断していましたが、昭和四十二年、改めて国会の議決により国民の祝日に定められました。以来私ども新潟県郷友会として、この日を県民奉祝の日として、お祝いして今年で二十四回目を数える事になりました。

 今年はいみじくも今上陛下のご在位二十年記念の年に当り、建国の精神を偲び、平和で安心・安全な日本の弥栄を願うものであります。今年は志を同じくする四コ団体を加え、多くの協賛団体のご協力により、より広く県民の皆様方と共に奉祝の集いとして、諸共に声高らかに「紀元節の歌」を歌い、本日の式辞と致します。 
                        「建国記念の日」奉祝新潟県民の集い実行委員会
                         代表  畑山 秀三



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 弘前と青森で「建国祭」の開催
              青森県郷友会弘前地区支部長 佐々木 武彦


 平成二十一年二月十一日、弘前市文化センターで「第五十二回弘前市建国祭」が青森県郷友会・隊友会・日本会議の共催により開催された。地元テレビ局の取材のなか、約二百名の市民が集い、日本人としての心の拠り所を確認し、また日本の再生に尽力することを誓いあった。式典は三上惇県郷友会理事の開会宣言で始まり、国歌と「紀元節の歌」を斉唱した後、神武天皇即位の橿原神宮を遙拝し、主催者を代表し原子昭三氏(日本会議)が「建国の意義と次代を担う青少年に建国の理想を伝え、祖国日本への誇りを取り戻させるため、弘前市建国祭のますますの隆盛を祈って止まない」と式辞を述べた。次いで自民党副幹事長木村太郎氏の来賓挨拶があり、最後に弘前市養生会の小笠原豊氏の発声で「聖寿万歳三唱」して厳粛な式典を締めくくった。

 第二部の記念講演は、ノースアジア大学(旧秋田経済大学)講師藤原信悦氏が『たかが学力テストされど学力テスト』と題し、秋田県の好成績の原因と公表の是非、マスメディアの対応、今後の展望と影響を副題に、「今、秋田県の学校が全国的に注目されているが、好成績を挙げているのは田舎の学校であり、家庭がしっかりしていること、子供自身が地域社会の一員として生活していること、言い換えれば日本の古き良き伝統に守られていることであろう。知事公表に対するマスコミ論調は公表のかげに、生身の子供達がいることを考えれば扱いは慎重の上にも慎重を期さねば混乱を招く≠ニ子供達を人質にした報道姿勢で、日教組と歩調を合わせた平等主義の片棒を担いでいる。古き良き伝統を自虐史観からとらえるのでは日本の誇りある再生は出来ない」と訴えた。

 第三部のアトラクションでは趣向を一変させて、次代を担う若年層の為にジャズ(オールディズ)を演奏。客席から手拍子が起こり舞台と客席の一体感を醸しだした。

 この後、和やかな雰囲気のなかで祝賀懇親会が行われ、県郷友会理事(偕行会代表)の有賀仟雄氏が「今日の日を迎え、平和を願う日本民族の歴史と伝統に思いを馳せ、我が郷土と日本の発展の一翼を担うため来年の開催を決意しよう」と乾杯し、弘前市における有意義な「建国記念の日奉祝の会」を終了した。

 一方、青森市では「第三十八回建国記念の日奉祝大会」が、青森市諏訪神社参集殿で、「建国記念の日奉祝市民実行委員会」(青森県郷友会・隊友会・日本会議・防衛協会等)主催で、主催団体会員・一般市民など約百名が参集し厳粛に行われた。式典は、開会の辞に続き国歌斉唱、柿崎義明大会会長の主催者挨拶、佐々木誠造青森市長、津島雄二衆議院議員(代理)の来賓祝辞、生田流宮城社小野寺登女社中による清興・祝箏曲「千鳥の曲」その他が奉じられた。最後に本大会長である諏訪神社宮司の柿崎氏による記念講演「神武の東征と八咫烏」があり、あらためて日本人として神武創業の意義と歴史観を涵養するため、小中学からの神話教育を求める運動の必要性を認識し、懇親会でも参加者全員、来年の奉祝会開催を約し解散した。





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 「建国記念の日」奉祝行事
             石川県郷友会理事長  今井 義一

 石川県郷友会は、二月十一日午前十一時から、金沢市・石川郷友会館で恒例の「建国記念の日」の奉祝式典を行った。当日は奉祝にふさわしく天候に恵まれ、地元紙の「祝・建国記念」の広告の効果もあって、参加者の出足もよく、先ず、式典に先立ち、『平成のご巡幸(鎮魂と平和への祈り)』のビデオを鑑賞。天皇皇后両陛下の深い慈しみの御心・すばらしい皇室のお姿に参列者は深い感銘を受けた。

 式典は、来賓の馳浩衆議院議員、紐野義昭県会議長、下澤県議、古垣石川地協本部長、山本十四普連副連隊長はじめ高井県神社庁長、久田市遺族会・真舘隊友会・上村友の会・武部県海交会の各友好団体会長のほか国会議員の代理、金沢市議、郷友会員、一般市民ら合わせ約百名余が参集。地元のテレビ・新聞が取材する中、厳粛のうちに行われた。

 国旗拝礼・国歌斉唱・橿原神宮遥拝など国民儀礼のあと、池村清孝会長が式辞(要旨後記)を述べ、次いで来賓の祝辞(馳衆議院議員・紐野県会議長・古垣石川地協本部長)、国会議員や金沢市長からの祝電披露のあと、全員で「紀元節」の歌を奉唱し、最後に山野之義金沢市議会副議長の発声で日本国の繁栄を祈念して万歳を三唱し式典を閉会した。

 この後、祝宴に移り池村会長が謝辞を述べ、下澤県会議員の祝辞、高井神社庁長の乾杯の音頭で祝宴となり、女性部有志の心尽くしの手料理に舌鼓をうちながら、日本国の繁栄、発展を祈りつつ歓談した。最後は能登副会長の中締めで祝宴を終え散会となった。

 池村会長式辞(要旨)
本年は、神武天皇が橿原の宮で即位の礼をあげられて皇紀二千六百六十九年にあたる。
戦後、占領軍が「紀元節は、明治政府の超国家主義的な目的のため制定され、歴史的な根拠はない」として祝日から除かれていた。講和独立後、復活を願う真摯な声が起り世論喚起のため全面的に啓蒙運動が展開、「建国記念の日」と形を変え復活。この日は、国民が我が国の生い立ちを偲び、先人の文化遺産の恩恵を思い、国を愛し発展を願う精神を永遠に伝承し国民の心の中に永久に定着させることが肝要かと思う。

 しかし、「建国記念の日」が制定されてから今日まで未だ政府主催で祝う行事もなく国民の一人として極めて遺憾に思う。僅かに民間の団体が明治神宮会館で「建国記念の日」奉祝中央式典を主催し、政府を代表して総理大臣の代理が参加している。本年も同会館で式典が行われ、安倍晋三元首相の記念講演があると報じられている。世界の国々にはそれぞれ建国の由来があり、建国の業を成し遂げた先人の理想や精神を偲び国民の団結を高めている。我が国は、世界的に稀な歴史を持ち誇りとしている。私達はその先人の努力苦闘の歩みを範として、心を新たに歴史・伝統の継承に努めなければならない。

 さて、我が国を取り巻く国内外の情勢は依然として不透明、不安定な状況にある。この時期にアメリカ合衆国大統領にバラク・オバマ氏が就任した。現在のアメリカは、イラク戦争、アフガニスタンでのテロとの戦い、自国の金融危機に端を発した経済危機を抱え、内外とも厳しい時期。オバマ大統領は就任演説で「一人ひとりが自身と国家、世界に対する義務を自覚しよう」と国民に結束して国難の克服と「アメリカの再生」に取り組むことを呼びかけた。超大国アメリカが今後どのような世界戦略を展開するかで二十一世紀の世界の流れは変るだろうと注目している。日米安全保障を機軸とする我が国にとっても最大の関心事ですが、ヒラリー・クリントン国務長官は、日米同盟を「アジアの平和と繁栄の礎石」と、述べており我が国にとっては心強い次第。

 我が国周辺の情勢は、北朝鮮の動向、中国の軍事力の増強、極東ロシア軍の行動、特に中国の尖閣諸島周辺の動き、東シナ海ガス田開発など看過できない状況が生じており、益々「日米同盟」を強固にする必要がある。

 国内にあっては、衆参ねじれ現象が続いており、真に我が国の将来や国益に関する議論、政策が実行されず極めて遺憾な状況にある。特に金融危機による輸出産業の生産停滞、雇用情勢の急速な悪化など我が国の経済は重大な局面を迎えており与野党とも国家国民のため真剣に対応を図ってほしい。

 また、安倍晋三元首相が提唱した「戦後レジームの脱却」も教育基本法の改正など一部に成果が見えたが福田政権以降むしろ後退しており残念に思う。未来を背負う子供らに大人達が範を示し、日本のよき歴史や伝統文化を伝えていく義務が私たち大人にあると思う。そのためにも家庭や学校あるいは社会における教育を大切にしていかなければならないと思う。